◆選抜高校野球 球児まぶしい◆
●選抜高校野球 球児まぶしい テレビ朝日記者 長島 三奈 氏 1963年生 記者になるまで、高校野球とは無縁の生活でした。唯一の記憶は、兄(長嶋一茂)の高校時代。3年の夏、私も兄の応援に出かけました。でも、埼玉大会の準決勝でサヨナラ負け。家に帰ると、ずっと寮生活だった兄が、なぜかいたのです。あの明るい兄が、居間ののソファで背もたれの方を向いて寝っ転がっていました。家中が重苦しい雰囲気で、家族みんな、声をかけられませんでした。 甲子園って、とてつもなく大変で、遠いところなんだ、と感じました。それが私の中にある、甲子園の原風景です。 我が家は、父(長嶋茂雄)も兄も甲子園に行っていません。だから、父は朝日新聞の甲子園観戦記のゲストとして02年の夏の決勝に呼んでいただいたことを無邪気に喜んでいました。その観戦記の中で、父はこんな風に語っていました。 「これで優勝校以外のすべての球児が、ただ一度ずつの敗戦を配られた。地方大会の1回戦で敗れた選手にもただ一度の敗戦が、野球の神様から配られているわけです。壮大なト−ナメントの、大きな意義がそこにあると思うんです」 「やるじゃん、パパ」って思いましたね。 その影響もあるのでしょうか。私は地方大会の開会式が大好きです。部員が9人しかいないチ−ム、統廃合を控えたチ−ム………。どんな高校にも、平等に甲子園へ行くチャンスがある瞬間。みんなの後ろに、甲子園があるんです。 ●第81回選抜高校野球大会 出場32校 北海道 鵡川(むかわ) |