時間と勝負する

大阪・四天王寺の聖霊会舞楽 金田石城 画
大阪・四天王寺の聖霊会舞楽 金田石城 画

●時間と勝負する 東京大学教授 石浦 章一 氏

仕事は一定のペ−スを守って行なうことが大切だと思います。私の仕事は大学での教育と研究ですが、朝9時から夕方6時までは授業や会議で時間がとられ、やりたい仕事ができません。研究は大学院生の皆さんと一緒に行なうわけですが、これもその間の時間で済ませます。朝は6時前に起きて8時には仕事場に着くようにしますが、こうすれば一般の人が仕事を始める9時過ぎまでに1時間は時間がとれます。この間に何をしているかは秘密ですが、例えばメ−ルなど不要な情報はこの時間に消すのも利口なやり方です。

しかし、研究の最前線を皆さんに紹介し、しかも脳科学を使って何かの役に立つことをしょうとすると、どうしても空き時間を効率的に使うしかありません。何があっても1日合計2時間は、私の脳みそのためにも空白時間をとることにしました。このために、20分の通勤時間は必ず授業のネタを仕込むために本を読み、寝る前の時間を効率的に使っています。体の具合が悪くなるということがなかったので、この習慣を何十年も続けることができているのですが、そうすると頭よりも体が大事ということになりますね。

時間は貴重です。特に自分の時間は。じゃまな携帯電話やテレビ、そしておしゃべりの時間などは捨てても何の問題も起こりませんが、それがわかるのは年をとってからでしょうね。

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