| ■太らないコツ■
●歩けば空腹感が消える胃腸型体質人間 小野 三嗣 氏 1921−2007 いまの世は、減量にはまことに不向きである。旅に出ても、乗り物やホテルではグルメが通り相場で、おいしい食物があふれている。人ごみを避けて自宅にこもっても飽食に溺れやすい点は同じことだ。このように、健康づくりの努力は、食べ過ぎで一挙に水泡に帰しやすい。 太りやすい体質では、おいしい食物の香りや話だけで食欲が出てくる。また、食べることによってさらに食欲が刺激される。「胃腸型体質」と名づけられたわけが我ながら納得できる。 じっと座りこんでいるときほど、食べたくなるのが厄介だ。仕事に追われて飛び歩いているときはそれほどでもない。心がソコにないから、食べたいと思わないだけではない。「食欲が身体活動で抑えられる」のが、胃腸型体質の特徴である。 対して、食欲と運動量が正比例するのは「筋肉型体質」の人である。うらやましいが、持って生まれた「胃腸型」の体質は変えようがない。 そこで、昂進しやすい食欲の抑制は運動である。逆に、運動を習慣化しなければ、この体質の人にはまず、肥満から成人病の谷間に転落する運命が待っている。 ごちそうとニラメッコしても誘惑に負けない修行者ならともかく、多くの凡人には、目の前に置かれて手が出せないとなると、これはストレスだけである。食べ物から身を遠ざけるのが賢明というものだ。 そこで、逃げるのではなく賢明に遠ざかるために、足に「歩け」と命令を出す。家を出て5分歩く。5分でダメなら10分間歩く。それでもダメなら20分……。 歩いているうちに、あれほど強かった空腹感がウソのように消える。胃腸型体質の諸氏はお試しあれ。 |