■僕の経験■

まぼろしの花 片柳忠男 画
まぼろしの花 片柳忠男 画

●僕の経験 アニメ−ション映画監督 宮崎 駿 氏

アニメ−ション映画ってね、現実主義のかたまりでないと創れないんですよ。夢なんて見ていられない。

たとえばアニメ−タ−は、いや応なく自分の記憶を引っ張り出してきて絵を描く。机を持ち上げる描写ひとつでも「この机ならこれくらいの重さだ」と、必ず覚えがあるものを描く。記憶の総量の中に埋もれていた配線にパッと電気が通る、そんな感じです。

僕の経験から言うと、読書で人生が変わるなんて、そんな衝撃的なこと簡単には起こりませんよ。でも、「世界にはこういう考え方もある」「こんな生き方をした人がいた」ってことは、本で知っておいてもいいです。

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