体を温める

川俣温泉 露天風呂
川俣温泉 露天風呂

●体を温めることの大切さ 愛知医科大学医学部准教授 伊藤 要子 氏

からだを温めると健康にいいのは、からだの免疫力やストレスに対する抵抗力が高まるからです。今の季節なら風邪やインフルエンザなど、病気に対する抵抗力が高まります。また忙しい年末のストレス防御にも役立ちます。

それは「HSP」という生体防御タンパク質が増えるからなんです。私たちは日ごろから、熱や寒冷、病気、けが、感染、疲労など、外側からさまざまなストレスを受けています。病気などの過度なストレスからからだを守ってくれるのが「熱ショックタンパク質」、略してHSPです。ですからHSPを増やしてあげれば、からだを守る免疫力やストレスに対する抵抗力も向上するというわけです。

HSPはからだを温めると増える。家庭で誰でも簡単にHSPを増やせるのが、実はお風呂なんです。湯船にきちんとつかるのはいいことです。夏でも週2回ほどはしっかりお風呂に入りたいですね。たとえば土曜とか火または水曜日など、週2回ほど40度くらいのお風呂に、20分程度を目安に入ります。そうすると体温が38度を超えてきますが、そのあたりで、HSPが増加してきます。高齢者は半身浴がおすすめです。

風邪やインフルエンザなどで発熱するのは、さまざまな免疫物質がからだを守ろうと戦っているからです。ただ風邪のような感染防御による発熱では、ふるえ、寒気、鳥肌などを引き起こすので苦しいものです。だから外から熱、すなわちお風呂でじわじわ温めるんです。そうすると普段から免疫力やストレスに対する抵抗力が高まるというわけです。

それからお風呂から出たら、からだを冷さないこと。タオルや毛布などを巻いて保温をしっかりしてください。もちろん十分な水分補給も忘れずに。

また大会を迎える2日前に先ほどいった方法でお風呂に入って、HSPを前もって準備しておけばいいんです。それだけで運動能力も向上し、疲れも残りにくくなります。HSPが大会のストレス防御とともに疲労物質である乳酸を抑えてくれるのです。筋肉痛にもなりにくくなります。

HSPが増えると、人間が本来もっている生体防御作用が高まります。さまざまなストレスに対する抵抗力が高まり、病気に対する免疫力も高まります。風邪やインフルエンザにもかかりにくくなるんです。

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