| ■砂糖と体の関係■
●脳では何が起こる? ●砂糖と脳のエネルギ− □脳のエネルギ−源は、唯一、ブドウ糖だけ! 脳は、どの臓器よりも多くのエネルギ−を消費します。その消費量は、安静にしていても1日120g、1時間に5gといわれます。しかし、そのエネルギ−源となるのは、ブドウ糖だけ。他の臓器の場合、タンパク質や脂肪もエネルギ−源となりますが、脳は、脳血管関門といわれる検問所で厳しいチェックを行い、ブドウ糖以外のエネルギ−源を通さないようになっています。しかも、脳に蓄積できるブドウ糖量はごくわずかなので、常に補給し続ける必要があります。 砂糖は、摂取されるとすぐに小腸で消化吸収され、数十秒で血液中に現れます。それは、砂糖の分子構造が非常に簡単なため。小腸でブドウ糖と果糖に分解・吸収され、すばやくエネルギ−になります。脳を使えば使うほどブドウ糖の消費量も大きくなりますが、特に、成長過程にある子供の脳は多くのブドウ糖を必要とします。子供の脳の成長が妨げられないためにも、砂糖のようなブドウ糖から成る糖質を効率的に摂りたいものです。 □砂糖とタンパク質の同時摂取で、学習・記憶能力アップ! 砂糖摂取と学習能力に関する実験では、興味深いデ−タが出ています。脳内には脳を興奮させ集中力を高めるド−パミンと、脳をリラックスさせるセロトニンという2つの神経伝達物質があり、両方がバランスよく保たれると脳が良好に働きますが、セロトニンが欠乏すると学習・記憶能力が低下します。欠乏しがちなセロトニンを合成するには、必須アミノ酸の一つであるトリプトファンが必要です。このトリプトファンが脳内に取り込まれる時、他のアミノ酸も同時に取り込まれますが、ブドウ糖が存在すると、トリプトファンを優先的に脳内に取り込まれるような働きをします。ですから、アミノ酸から成るタンパク質と砂糖を同時に摂ると、トリプトファンとブドウ糖を同時に効率よく摂取でき、セロトニンの合成を促進することができます。 (糖業協會々報第35号より掲載) |