稲は家族

岡山県和気町
岡山県和気町

●稲は家族 農業技術の匠 千葉県大網白里町 野老(ところ) 昭代 氏 (82)

60年以上にわたって稲作に携わった。ちみつな観察と記録に基づき、良質でより収穫が多いコメ作りに取り組んだ。

コメ作りに大事なのは、活力のある根を育てることと植物の働きを知ること。娘の教科書で見た植物の光合成と呼吸の記述にヒントを得て、根から吸い上げる水の量と、葉から蒸散する水の量を調べた。10ア−ル(1反)あたりコシヒカリ600キロを安定して収穫するため、1平方メ−トルあたりの穂数400本、1本の穂に80粒などと具体的な目安を定め、工夫を重ねた。

稲の一生は人間の一生と同じ。今でも朝、昼、夕の一日3回、田んぼの水量を確かめ記録を取り続けてきた。稲は家族。子どもの成長を見るような感じです。

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