●タバコはなぜ健康に悪いか●
●タバコは活性酸素そのもの 京都府立医科大学大学院教授 吉川 敏一 氏 タバコに害があるのを知らない人は、おそらくいないに違いない。しかし、なぜ健康に悪く、老化を早め、動脈硬化や糖尿病といった生活習慣病を引き起こし、肺がんやぼうこうがんなどの原因となっているのかを知る人は少ない。 タバコの煙の中のガス成分には大量の活性酸素がぎっしりと詰まっている。さらに、タ−ル部分にも活性酸素を作り出す作用がある。タバコは活性酸素そのものともいえる。この活性酸素の作用によって、血管は収縮し、全身の老化を早める。 現在、日本人の死因の一割は喫煙が原因にあるとされている。交通事故にあい手術で亡くなる人の中にも、タバコさえ吸っていなかったら助かったという人は大勢いるに違いない。心臓血管の手術は禁煙後2−3ヵ月が望ましいとされている。それらの人まで加えるとタバコによって寿命を縮めている人はもっとたくさんになる。本人はもちろん家族や医師すらも知らないだけである。 美容にも影響がある。タバコを吸った人と吸ってない人を双子の姉妹で比較すると、吸っている人の見た目の顔はずいぶんと老けて見える。 体の内も外も喫煙によって老化が進む。それでもタバコを吸う人が多いのはなぜか。理解に苦しむところだ。 |