●タ−シャ ガ−デニングは喜びの泉●
●ガ−デニングは喜びの泉 絵本画家 タ−シャ・テュ−ダ− 氏 1915−2008 私が初めて植物に惹かれたときのことを、今もはっきり覚えています。3歳か4歳の小さい子どもだったころ、両親の親しい友人、アレクサンダ−・グラハム・ベルの家を訪ねたとき………そう、電話を発明した、あの有名なベルです………その家に黄色い一重のバラ“ヒュ−ゴ神父のバラ(ロサ・ユ−ゴニス)”が咲いていたのです。その時、何の疑いもなく思いました。「花を育て、花と暮らすことが、生涯の楽しみになるだろう」って。あの時見たベルの家のバラは、今でも、目の前で見ているように思い出せます。 私は、庭が大好きです。木や花を植え、育て、世話をするのが大好きなのです。どの花がいちばん好きかと聞かれても、みんな好きです。食べて行かなければならないので、絵を描く仕事もしますが、その必要がなかったら、喜んで、一日中、庭で植物の世話をし、きれいに咲いてくれた花を楽しんでいるかもしれません。 「たいへんでしょう?」と言ってくださる方もありますが、私は庭の木や花に、特別なことは何もしていないのです。ただ好きだから、木や花によいと思うこと、木や花が喜ぶだろうと思うことをしているだけ。草取りや水やりを怠らず、必要な肥料をちゃんとやっていれば、庭はそれに応えてくれます。面倒だと思ったり、忘れても、それはあなたの勝手。ただ、元気のない庭にいるだけです。ヤギや野生の動物に荒らされるのが嫌だったら、対抗策を取ればいいのです。 私の庭は、今も変化しています。こんどはここに何を植えようかしら、こっちはこうした方がいいかしらと考えるのも、楽しいことです。また庭や植物について知りたいことも、まだまだたくさんあります。一つのことを学ぶと、もっと知りたくなります。 私は、90歳になった今も、バラの専門家になりたいと思っています。専門家になりたい、なりたい、と夢を追い続けるのが楽しいの。 人はだれも、すべての答を知ることは決してできません。だから、もっと知りたい、もっと極めたいという夢には限りがないのです。もっと学びたいという夢に向かって歩む楽しみは、常にもち続けられるのです。 |