認知症予防の生活学

路地裏(中国)
路地裏(中国)

●脳はどこから老化する?

ひとくちに脳の機能といってもさまざまですが、早く衰えやすいのは
@見たテレビ番組、行った場所、食事内容など自分の体験を記憶する力
A物事の手順や、一日の過ごし方を考えるなどの計画力
B2つの物事を同時に進める力。
たとえば信号を見ながら周囲を見回すなど注意を分割することができる能力です。いわゆる記憶力の低下……若い頃のように新しいことがなかなか覚えられない、暗記が苦手になったことなど……を気にしている方も多いようですが、それは将来認知症になることとはつながりにくいのです。

●脳のトレ−ニングは、楽しみながら

早くから老化しやすい@ABの機能は、脳の海馬と前頭葉で支えており、これらの脳力をまんべんなく鍛え、それを長く続けることが認知症予防につながります。

たとえば、旅行はたいへん効果的なトレ−ニング。もちろん人任せでついていくだけでは意味がありませんが、現地での過ごし方や行き先を考えることで計画力が鍛えられ、帰宅後に写真を整理したり、旅行記を書いたりすれば、記憶力が鍛えられます。

仲間と一緒にウォ−キングすることもお勧めです。おしゃべりしながら行なえば、注意分割力も鍛えられ、楽しく毎日続けられるのでは。

料理が好きな方は、作り終わりに冷めた料理がないように何品か同時並行で作ってみましょう。

また、普段から身の回りの雑用をいくつか同時にてきぱきと片づけるようにし、できれば集中力を高め、スピ−ドを上げてこなしてみましょう。能率アップが図れるだけでなく、時間のゆとりもできること請け合いです。

●有酸素運動も脳によい

ウォ−キングやボウリングなどの有酸素運動にも認知症予防効果があります。海馬や前頭葉の血流が増えて脳の栄養状態はよくなりますし、有酸素運動によって生ずる酵素「ネプライシン」にはアルツハイマ−病の原因となる物質を分解する作用があるからです。体重や血液検査と比べて目に見える効果を実感しにくい脳のトレ−ニングですが、海馬と前頭葉を鍛えることで、脳の老化を14年も遅らせることができるという研究結果もあります。さっそく今日から自分なりのトレ−ニング方法を見つけてみてはいかがでしょう。「楽しく続ける」、それがポイントです。

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